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夏の定番?今年こそ家族でキャンプを楽しもう! |
町から離れて自然の中。忘れられないとびっきりの思い出を残したいと思いませんか? |
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キャンプの形態は様々ありますが、自然の中を謳歌することがそもそもの目的です。未経験者でも意外と簡単に楽しめるんです。
自分たちでおこした火で作る料理、街中では見られない満天の星と天体観測、植物も生き物も、始めて見る・触るもので溢れているだろう自然の中。喧騒を遠く離れ、緑の中でリフレッシュ、そして日常で出来ない特別な体験を思いっきり楽しみましょう! |
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キャンプ場と基本の道具 |
キャンプについては下調べが大事! |
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何が良いかな、何を鞄に詰めて行こうかな
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まずキャンプ場について気をつけたいのはどんな施設があるか、どう設備が整っているのかです。子供を連れてのキャンプなら駐車場等の施設が近い方が望ましいでしょう。トイレはテント設営場所から離れていないか、バーベキューができる設備はあるのかもポイント。女性でシャワーが無いと嫌だと言う方もいるかもしれません。
テントを持っていない、買うのに抵抗があると言う場合は、テントやマットをレンタルできる施設が良いでしょう。またコテージを借りるとテントの設営や片付けの手間が省けますし、安心感も高いです。
テントサイトへ車ごと入ることができる『オートキャンプ場』というのもあります。自分のテントのすぐ横へ車を付けられて、直接荷物の出し入れできます。ただし一般的なキャンプ場よりも料金が割高なところが多いようです。
条件としては他に自宅からどれ位の場所なのか、川に近いか森の奥なのか。行きたい場所・環境を決めてからキャンプ場を決めてもヨシ、キャンプ場の設備で選ぶもヨシです。
場所が決まったら次は道具の準備です。
基本の道具
★テント
テントと一口に言っても種類があります。一般的なドーム型のもの、大きくて仕切りがあるロッジ型があります。ロッジ型は作りがしっかりしていて風などにも強いですが、その為ドーム型のものより重たくかさ張ります。一泊二日で整備されたキャンプ場でのキャンプならドーム型で問題ないでしょう。テントの大きさは実際の人数+1、2人で考え、荷物を置くためのスペースを確保しましょう。設営時にペグ(テントを固定する杭)を打つのにトンカチが必要です。市販のトンカチのが使いやすいですよ。
★マット、寝袋(シュラフ)
山の夜と朝はかなり冷え込みます。夏でも掛けられるものを持って行った方が良いですよ!地面の上に薄いテントの素材だけでは眠れませんのでマットは必需品です。枕は衣服を薄い袋(寝袋の袋等)にまとめて作るか、空気で膨らむエアピローなどを持って行きましょう。睡眠はかなり大事なので出来るだけ妥協しないでいきましょう。
★レジャーシート
ピクニックでも大活躍のレジャーシートです。いつも通り地面に敷いて荷物を置くのに使ったり、急な雨の時に雨よけにもなり万能です。
★調理器具
炊事場があるキャンプ場だと調理器具一式(鍋や飯ごう菜箸などなど)の貸し出しを行っている施設もあります。家庭用の鍋は持ち手がプラスチックで、直火に掛けられず使いにくいので、キャンプ用に鍋や皿がセットになっている物を一つは買っておくと便利です。食器は使い捨てよりもステンレスの食器を、やはりキャンプ用のセットを買った方が良いです。使い捨てとはいえ結局はゴミとして持ち帰ることになります。鍋も食器もセットになっている物だと小さくまとめられます。
また、ライターや燃料は出来るだけ自分達で用意しましょう。
調味料や食材についてはその日のメニューで調節するとしても、できるだけ生肉生卵等の腐りやすい物は避けましょう。保存の利くインスタントラーメンやビスケットを非常食に持って行くのもオススメです。
★テーブル
食事用に折りたたみ式のレジャーテーブルを持って行きましょう。レジャーシートでも構いませんが、特に山だと虫も多いので地べたで食べるよりも安心です。料理する際にも使います。
★懐中電灯、ランタン
懐中電灯は手で持つ一般的なタイプよりも置いて周りが明るくなるタイプの方が重宝されます。理想はどちらもあること。夜中は道が見えなくなるのでトイレに行くにも迷ってしまう危険が高いです。必需品ですので電池の減りにも気をつけましょう。火がガラスの中で煌々と燃え雰囲気抜群のランタンはガスタイプで扱いが手軽な物もあります。
★軍手
料理をする時以外にも意外と使うのが軍手です。レジャーシート同様に様々なシーンで必要になります。
★虫除けスプレー、虫刺され薬、蚊取り線香
夜は明かりを点ければ虫が集まります。ですからこれも必需品と言えるでしょう。蚊取り線香は出来るだけ常時、テーブルやテント付近で焚いておきましょう。虫除けスプレーも小まめにつけ直して、刺されたらすぐに処置をして下さい。
以上は一例として、他には何があると便利か頭の中でシミュレートしたり雑誌などをチェックしてみて下さい。気になったが最後、どんどんキャンプに行きたくなりますよ! |
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さあ始めるぞ!キャンプの流れ |
テント設営にご飯の炊き方、キャンプファイヤーからおやすみまでのコツを伝授 |
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キャンプに向かって一直線!
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必要な道具が分かっても、具体的にはどうしたら良いの?簡単な流れで説明しちゃいますと…
@キャンプ場の予約を取る
ここで妥協すると大変です。条件はしっかりと確認して理想のキャンプ場を捕らえましょう。早いところでは既に予約スタートしています。人気のオートキャンプ場に行きたい場合はしっかりチェックして下さい。用具の貸し出しなども、ほとんどはこのタイミングで行われます。ペット禁止や焚き火禁止のキャンプ場もあります。もしも質問等があるならばここで一気に聞いてしまうと良いですよ。
A道具・食材を揃える
上の道具の紹介を参考に、家庭用品では代用できない物から揃えます。特にテントやマット。これが無いとキャンプではない!とも言えるのでしっかりと押さえます。既に持っている道具については点検をしっかりしておきましょう。食材は出来るだけ出発ぎりぎりに揃えるようにして下さい。前日か朝に仕入れて積み込むのは最後に。クーラーボックスや氷の確保に余念がないように。
Bキャンプ場へ
前日の内に車に荷物を積み込んで…忘れ物は無いか確認しましたか?バッチリなら出発です。キャンプの服装は動きやすければ大丈夫です。ただ、一日中陽の下にいることもありますし、虫対策としても出来れば長袖を持って行ってほしいです。夜は気温が一気に下がるので羽織れるものを準備しましょう。コンパクトに畳める薄いウィンドブレーカーがあると良いですね。着替えはちょっと余分にあると安心です。特に子供の服はどれだけ汚れるか未知数ですから…。
Cキャンプ場到着、テント設営開始
キャンプ場に着いて荷物を出したらすぐテントを作ってしまいましょう。うっかり遊んで陽が暮れてから、なんてことになると危険です。手元は見えないし夜は一気に気温が下がります。テント設営の他にもバーベキューセットやテーブル等の組み立ては先に片付けて下さいね。
D楽しむ!
朝早く出発し昼頃にテント設営を終わらせたら、バーベキューでお昼ご飯なんてことも♪しっかりお腹を満たして、陽が落ちる前まで山で川で思いっきり遊びましょう!
Eご飯を作る
夜もバーベキュー!なんてのも楽しいですが、定番はカレー。飯ごうで炊いた特別なご飯を味わいたいところです。もうもうと煙の出る燻製造りもキャンプなら気にせずできます。
F夜を楽しむ!
キャンプの夜に体験してほしいのはやっぱりキャンプファイヤー。とはいえ、小さな焚き火でも十分雰囲気が出ます。
上を見ればきっと満天の星です。北極星や北斗七星の簡単な星座を覚えておけば、星座標も持って天体観測をすることもできますよ。
Gしっかりと寝る…
明日に響かないよう、良い睡眠をとりたい。前述の「キャンプ場と基本の道具」の所でも書きましたが、テントの中で眠る際には柔らかいマットと体にかけるものが大事です。しつこい様ですが本当に夜から朝にかけてかなり冷え込みます。昼間は半袖で暑かった位だとしても、朝には寒さで起きる程に。一日楽しく遊べたとしても夜に眠れず疲れを持ち越してしまうと、もう沢山だと言う気持ちにまでなってしまいます。焚き火で温めたスープなどで体を温めるなどして、気持ち良くしっかりと睡眠をとりましょう。
これで一日の流れは終了です。朝ごはんを食べたら先にテントを片付けてから遊ぶなりして、スムーズに帰りましょう。立つ鳥跡を濁さず。借りたテント設置場所にはあなたの後にも人が来ます。それを忘れずに、最後まで気持ちの良いキャンプにしましょう!
キャンプ場の禁止事項を守るのは当たり前ですが、騒音やゴミ、煙等で周囲の人たちに迷惑が掛からないよう気をつけましょう。夜は九時以降は静かにしましょう。それからキャンプ場で隣になった人たちには笑顔で挨拶をしましょう。お互い気持ちの良いキャンプができるはずです。 |
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みんなで囲んで楽しいバーベキュー |
なかなか味わえないバーベキューでの食事! |
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炭火であぶられたジューシーな肉… |
キャンプだと子供が積極的にご飯の支度を手伝ってくれます。 お父さんと息子さんで火をおこし、お母さんと娘さんで食材の仕度をしたり。家族で協力して美味しいご飯を作りましょう。
下ごしらえや味付けが必要な物は出発前に準備しておきましょう。生鮮食品は冷凍させておくか、肉類はタレに漬けて持ち込んでしまうのも賢い手です。初めて行く現地での食材の購入は出来ないと考えても良いと思います。行き帰りになら寄れるかもしれませんが、大体のキャンプ場は人里離れた所にありますから。
★バーべキュー"火"のコツ
一般的なバーベキューのスタイルと言うと炭火の上に網を乗せる『直火焼き』のスタイルです。ここで難しいのが「火のおこし方」と「温度調節」ですね。「火のおこし方」については「チムニースターター」等のお役立ち道具があると簡単です。鉄製で筒型の入れ物の中で下から火を着ける事で、上昇気流を利用し炭にまんべんなく火を着けることが出来ます。直接コンロの中に炭を並べて着火するならば最初は小さめの炭を入れておくと火が回りやすいです。炭を並べたところに着火剤に火を着けます。炭に火が回って赤々と燃え出したら…まだ待って下さい!いかにも焼けそうな雰囲気ですが、まだ火が強すぎて表面だけ焦がして中は生焼けなんてことにしてしまいます。炭の遠赤外線効果で、焦がさず中までしっかりと焼くことができるので、炭の表面が真っ白になってから食材を焼きましょう。
また炭の並べ方にコンロの中に三つのゾーンを作って焼く「スリーゾーン」というのがあります。1/3に炭を二重に、1/3にその半分、余った場所には炭を並べないというものです。二重にしてあるところは強火としてしっかり火を通したい、早く焼きたいもの用に使います。その半分の所は中火として使います。油の多く垂れるものもここで。炭の無い部分は網の熱で、既に焼けている
食材の保温用に。また、万が一食材に火が着いてしまった時に他の食材を避難させる場としても使えます。ちなみに火が着いてしまった食材に対しては、子供用の水鉄砲でさっと消すのが良いですよ!
終わった灰は他のゴミとは別に集めて下さい。また、燃えきる前に炭壷に入れると、酸素を遮断して火を消すのでまた使うことでできます。日本で古くから使われていた炭壷ですが、炭を毎回ゴミにしないですむのでとってもエコですよ♪
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自然を楽しもう! |
キャンプでしか味わえない開放感を満喫しよう♪ |
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テントで一泊、それだけでも特別な思い出になりますね。準備が大変で滅多に出来ない。しかし、だからこそ特別な経験ができる。どうせなら自然を味わい尽くしたい。そこで、キャンプを一層楽しむ『遊びの時間』その心得をバッチリ予習しておきましょう!
まずはキャンプで訪れた土地をそのまま楽しむ。川や海が近くにあるなら、水着やサンダルを持っていって思いっきり水遊び。自然の飛び込み台やウォータースライダーも、一度は体験したいものです。シーカヤックやボート、カヌー等を借りれるキャンプ場もあります。釣堀があるキャンプ場もあり、楽しそうなところをピックアップしてキャンプ場を探せば、子供は大喜び間違いナシ!
山、森の中ならハンドブック片手に観察や採集してみたいと思いませんか?子供にとっても大人にとっても楽しい上にちょっとした学習にもなります。双眼鏡を持って行ってバードウォッチング。見たこともないキノコや山菜、食べれる木の実を探したり。ただ散策するだけでもリフレッシュになるでしょう。昆虫や植物を採集するならちょっとした準備で本格的にもできます。ただし採取することを制限されている貴重な動植物の存在もあります。ここはちょっと注意が必要です。勿論、そうでない場合も加減を持って、観察に必要な分だけ取るように!
広い原っぱがあるなら、フリスビーやボール、バトミントンを持って行って思いっきり楽しみましょう
。アスレチックがあるキャンプ場も結構ありますよ。是非探してみてください。
人数が多ければ是非とも少し凝ったレクリエーションを企画しましょう。じゃんけんで負けたら後ろについて最後は輪になる『じゃんけん列車』や、木々が生い茂る一角にロープを張りその中に隠された宝(番号札等)を探す『宝探し』とか、特別なゲームが出来ます!レクリエーションの本やホームページを参考に皆で楽しめる企画を立ててみましょう。旅のしおりなんて出来たらより素敵なキャンプになりますよ♪
もしも雨が降ったら出来るだけテントの中にいた方が良いです。雨は視界も足場も悪くなり、川の近くだと増水の可能性があります。そうしたら皆でテントの中に輪を作ってゲームをしましょう。「でんでん虫むし…」の曲に合わせて皆で手を動かし、コインを左右に回して曲の終わりに当てる役の人がコインがどこにあるか当てる『コイン送り』など、手元だけで出来るレクリエーションもたくさんありますよ。トランプを持って行けば、レクリエーションのルール説明等無しで、楽しめます。
折角のキャンプですから「いってきます」から「ただいま」まで、隙無く楽しみ尽くしちゃいましょう! |
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虫除けの極意 |
キャンプをする時の虫対策はしっかりと! |
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やっぱりコイツの出番でしょう |
アウトドアは好きだけれど虫は苦手だと言う人は、特に女性には多いと思われます。苦手でない人も、刺されたら危険です。油断せずにしっかり虫対策をしましょう!
虫を寄せ付けない為には、テントの近くに蚊取り線香や虫除けキャンドルを置くこと。虫除けキャンドルは蚊取り線香より長持ちしますし雰囲気も良いのですが、大分かさ張ることと人によっては匂いが苦手というのがネックになります。二つ持って行って、食卓近くには蚊取り線香テントの周りにキャンドルと使い分ける手もあります。テントの中には電池で使えるタイプの蚊取り器が安心。
虫が集まる要因は基本的に匂い、光の二つです。蚊やアブは人の汗の匂いを嗅ぎ付けます。虫除けスプレーは小まめに付け直しましょう。ジュースなどの甘い匂いには蜂がやってきます。蚊やアブとは違い蜂は人からちょっかいを出さなければ攻撃を仕掛けてこないので飛び去るのを大人しく待ちましょう。光に集まる蛾や羽虫は、基本的に害は無いのですが気になりますよね。特に避けたい食事時の対策としては明るい電灯・ランタンを食卓から離れた所に掲げ、食卓にはそれよりも光の量を抑えたものを置きます。これでほとんどは明るい方のランタンに集まるでしょう。
虫に刺されたらすぐに薬を塗って患部は清潔に。蚊取り線香やスプレーを定期的にチェックをしていれば、遊んでいる間等をのびのび気楽に過ごせますよ。 |
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