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花火の歴史 |
意外や意外? 日本の花火の歴史は? |
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花火といえば、火薬。その火薬の発明時期には諸説いろいろあるようですが、産声をあげたのは中国がはじめ(6世紀〜10世紀ごろ)。お祭りで使う爆竹のイメージは有名ですね。その後ヨーロッパに伝わり、主に王侯貴族の間で用いられました。その後、花火学校や花火師といった概念が誕生し、みるみる技術が進歩しました。
そしていよいよ日本への伝来です。日本の花火製造は鉄砲伝来の時期(16世紀頃)以降ですので、世界で見れば以外にも比較的新しい文化なのです。
それ以前にも、日本で花火や爆竹のようなものが行われていたという文献もあるようですが、日本での公式の記録としては、1613年に徳川家康が外国人の催した花火を見物した、というものが最も古いものとして残っているようです。
江戸時代に入り、泰平の世で庶民の人気となった花火。「たーまやー」「かーぎやー」という掛け声で有名な「玉屋」「鍵屋」は、この頃の二大花火師を称えたものです。
とはいえこの頃の花火は現在のような打ち上げ式ではなく、炎や煙があがるものだったとされ、現在親しまれている打ち上げ花火は1700年代以降に開発されたようです。
現在では新しい化学薬品を用いた鮮やかな色の花火や、コンピューター制御による緻密な時間計算のされた打ち上げ花火など、目覚しい進歩を遂げています。
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花火の中はどうなってるの? |
でわでわ、花火玉を切り開いて見てみましょう! |
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A 導火線/花火の始まりの部分。玉皮(C)の下部分に取り付けておきます。
B 上貼紙(うわがみ)/花火玉の一番外側に貼る紙。空中で分解しないよう、玉の強度と花火を均一に広げるための一定の負荷を与える役目があります。
C 玉皮(たまかわ)/花火玉の外殻の部分。くりぬかれた半球状のもので、2つを合わせて使います。製造ではこの部分に星(D)を入れることから始まります。
D 星(ほし)/配合した火薬の粉を球形にした花火の「花びら」
の部分。様々な色や火の粉を出す重要な役割をもち、花火玉にあわせて大小大きさを変えて作ることができます。
E 紙/割火薬(F)と星(D)との摩擦による発火を防ぐ役割。和紙(がんひ紙)を使用しています。
F 割火薬(わりかやく)/玉皮(C)を割り、星(D)を飛ばすための火薬。花火の見栄えのためにも重要な役割を持ちます。 |
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花火の大きさは? |
え! 花火ってこんなに大きいの? |
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花火の広がる大きさや、打ち上がる高さは花火玉の大きさによって変わります。広がる大きさは元の花火玉の1000倍にもなります。大きな10号玉なら、直径約30cmの元の花火玉が直径300mにまで花開きます。 |
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デジカメで花火の写真を撮ってみよう! |
花火を撮影して、後日見てみたら「こんなはずじゃあ…」って経験ありませんか? |
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花火の撮影で、よくある失敗が手ブレ。花火は夜景を撮るコツと同じですが、この手ブレによる失敗でお悩みの方も多いようです。手ブレがおきるのはシャッタースピードと外の明るさの関係。ここでは簡単にご説明しますが、要は明るさが足りなくて手ブレが起こるのです。「じゃあストロボを…」というのは早計。花火大会のような遠くで打ちあがる花火に近距離で効果のあるストロボを使用してもほとんど意味がありません。
ポイントは…
1 ホワイトバランスを変える!
デジカメにはホワイトバランスを設定する機能がついています。 通常は「オート」に設定される方が多いようですが、ここでは「晴天モード」 (メーカーにより呼び方が違いますが、太陽のマークが一般的)でためしてみましょう。きっと鮮やかに撮れますよ。
2
遠景モードで撮影!
遠くの被写体には「遠景モード」(メーカーにより呼び方が違いますが、山のマークが一般的)、これは基本です。ピントが合いやすくなります。
3 撮影場所!
大切なポイントは、カメラの設定以外にもあります。
それが撮影場所。賑やかな花火大会では多くの人が訪れますので、邪魔にならないよう、打ちあがるポイントを押さえ、観客の頭の写りこみの影響も考慮して場所を探しましょう。基本的には三脚を使うのが、手ブレをなくすポイントですが、人ごみではなるべく避けるように心がけてください!
4 失敗を恐れない!
デジカメの良いところは失敗しても、カメラですぐに確認できて、
削除できること。ですから失敗を恐れずにドンドンたくさん撮影してみましょう! 特に花火のようなタイミング勝負の被写体なら、プロでもいろいろ試すようです。多めに撮影できるメモリーや換えのバッテリーを持参して、今年の夏はワンランク上の花火写真に挑戦してみては? |
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取材協力/株式会社ファイアート神奈川
神奈川県厚木市にある花火製造・打ち上げ・各種イベントでの企画を行っている会社で、CM内で使用する花火を手がけたこともあります。個人でのオリジナル花火製造・打ち上げも承っております。詳しくは下記から公式サイトをご覧下さい!
■公式サイト→ 「花火のことならファイアート」(http://www.fireart.co.jp/) |
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